ノルウェー乱射テロ 検察側が被告の強制収

国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は8日、中国が昨年8月、弾道ミサイルの運搬・発射用の大型特殊車両を北朝鮮に輸出していた問題について「明確な情報を集めたうえで、さらに調査したい」と述べた. 東京都内の日本記者クラブで行った記者会見で答えた. 潘氏は、中国の説明責任についての質問には回答を避け、中国側への配慮もにじませた. 今回の輸出は、北朝鮮への兵器輸出を禁じた国連安全保障理事会の制裁決議1874号に違反すると日本、米国、韓国政府が指摘し、決議の履行状況を監視する国連の専門家パネルが調査を進めている. 77人が犠牲になったノルウェーの連続爆破・乱射事件でテロ罪などに問われたアンネシュ・ブレイビク被告(33)の裁判は22日、被告側弁護人が最終弁論を行って結審した. 検察は21日の論告求刑で精神科施設への強制収容を求めたが、弁護士は被告の精神状態は正常で刑事責任能力はあったと主張、無罪判決か禁錮刑を求めた. 判決は8月24日に言い渡される. ロイター通信によると、ブレイビク被告も約45分間にわたって発言し、ノルウェーイスラムの侵略から守るために必要な攻撃だった、と犯行を正当化した. これまで2度の精神鑑定では精神状態の認定が食い違っており、刑事責任能力の有無が最大の焦点となっている. 被告が数年かけてテロを計画していたことなどから、世論調査では75%が刑務所への収監を求めた. 被告も精神科施設での治療は屈辱的だとして自ら投獄を求めている. (ロンドン=伊東和貴). アフガン評議会メンバー殺害 タリバーンと